ストリーミングサーバとは
ストリーミングサーバの仕組み
ストリーミング配信という言葉は浸透していますが、それがどのような配信方法で他の配信方法とどう異なるのかがわからない人は多いかもしれません。エンジニアとしてまず理解しておきたい基本は、ストリーミングサーバとはなにかということです。ストリーミングサーバとは、配信したデータがキャッシュに残らないストリーミング配信専用サーバのことです。動画を配信しながら再生する方法は、「ストリーミング配信」と「プログレッシブダウンロード配信」の2種類があり、ストリーミングサーバを使用するのはストリーミング配信のみです。ストリーミング配信ではサーバにデータが残らないことから、セキュリティ面で安全という特徴があります。プログレッシブダウンロード配信ではストリーミングサーバを使用しませんが、ダウンロード配信よりはセキュリティ面で優れている方法といえるでしょう。ストリーミング配信は、録画配信だけでなくライブ配信でも多く使用されている配信方法です。プログレッシブダウンロード配信の場合、可能なのは録画動画の配信のみです。ストリーミング配信の方が費用は高額なため、プログレッシブダウンロード配信を採用する動画配信サイトが多い傾向にあります。
ストリーミングサーバとウェブサーバの違いは、やり取りをするデータの種類です。ウェブサーバは、ブラウザからのアクセスに応える形で静的データをやり取りしています。一方のストリーミングサーバでは、動画の動きに応じた動的データをやり取りしており、データ通信で生じる無駄がなくパソコン内にキャッシュが残りません。
ストリーミングサーバの構築方法
ストリーミングサーバの構築は、LinuxやWindowsを使えばコストを抑えられます。個人や小規模プロジェクトで活用できる方法なので、覚えておくと便利です。Linuxの場合、まずnginxをインストールするためのツールやRTMPモジュール、nginxのソースをダウンロードして構築環境を整えます。配信で使用するソフトウェアは、RTMPで配信可能なソフトウェアならどのようなものでも使用可能です。URLとストリームキーが設定できたら、動画配信をはじめることができます。Windowsを使用したストリーミングサーバ構築で一般的なのは、Raspberry Piとカメラモジュールを利用する方法です。Raspberry Pi上で動画配信サイトを構築し、Raspberry Piにカメラを取り付けてSSH接続で認識させます。映像が正しく出力できているか確認し、インストールしたmjpeg-streamerを起動させたら、動画配信をはじめることができます。
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